DMマーケティング

DM(ダイレクトメール)デザインとレイアウトのコツ【事例付き】

目に留まるダイレクトメール(DM)のデザインに必要な要素や、効果的なレイアウトの特徴について事例を交えてご紹介します。記事後半には無料のデザインテンプレートが使えるサイトについても記載していますのでぜひお役立てください。

DMを構成する6つの要素

これからご紹介する6つの要素を抑えることで、開封率・反響率の高いDMを作成することができます。

①キャッチコピー

キャッチコピーは最初に目に留まるようにデザインします。キャッチコピーで興味を引くことができれば、読んでもらえる可能性が高まるためDMの要と言われています。

引用元:効果的なダイレクトメール(DM)のデザインは?レイアウト、作成事例を紹介

【キャッチコピーに入れるべき要素】

  • 何を(商品・サービス)
  • どのような(特徴)
  • なぜ(商品がお客様に必要な理由)

「お客様が得られるメリット」をキャッチコピーに盛り込みましょう。
一目でターゲットに必要なDMだと分かるように、キャッチコピーの割合を紙面の1/3以上に設定することがポイントです。

②挨拶文


商品の詳細を伝える前に挨拶文を記載します。
挨拶文とは「なぜこのDMを送付したか?」の目的を端的に伝える内容です。

【挨拶文の要素】

  • 「〇〇が気になる方に」
  • 「女性のためのガン保険」
  • 「〇〇市にお住まいの方へ」
  • 「会員様限定!お得なセール」

挨拶文は、ターゲットが「これは自分宛てに送られた内容だ!」と思えるような“当事者性”を持たせましょう。挨拶文に加え、ターゲットを想起させるような人物写真やイメージ(画像)を起用する方法もあります。
顧客の「読みたい」という気持ちを高められるかが重要です。

③商品・サービス説明


商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、どのようなメリットがあるのか?“お客様にとってのメリット”を意識しながら説明文を作成しましょう。
メリットを意識しながら文章作成することで、一方的な商品説明よりもお客様に訴えかけることができます。
商品・サービスのイメージを訴求したい場合には、商品説明をシンプルにして、詳細は直接来店してもらったり、Webサイトアクセスを促すクロスメディア戦略も効果的です。

④特典


DMを受け取った人だけが得られる特典を用意することで反応率を高めることができます。

【特典の内容】
割引券、クーポン、プレゼント、イベント招待、無料キャンペーンなど

特典は購買意欲を高めるための大きなフックとなりますので、開封を促すことを意識し目立つ箇所に記載しましょう。
封入物に特典を記載する場合には、封筒に「キャンペーンの詳細はこちら」「割引券在中」などターゲットに訴求する特典情報を記載すると良いでしょう。

⑤お客様の声


画像引用元:ダイレクトメール(DM)の意味とは?

お客様の声は紙面に余裕があればぜひ掲載したい要素の1つです。
ターゲットと同じ悩みを持った使用者・体験者の感想を載せることで、商品・サービスに好感を持ちやすくなります。

【お客様の声 掲載のポイント】

  • 使用者の直筆
  • 使用者の顔写真
  • 使用者の名前(偽名も可)
  • 使用者の住まい・年齢・性別・業種などサービス訴求に適したスペック

※いずれかポイントを最低1つ掲載するようにしましょう

BtoBなら企業名(部署名)、BtoCなら名前(偽名でも可)や性別や年齢、写真があると信頼性が高くなります。

引用元:効果的なダイレクトメール(DM)のデザインは?レイアウト、作成事例を紹介

⑥次に取るべきアクション(ゴール)


DMを受け取った人が次に取るべきアクション(ゴール)を分かりやすく記載しましょう。

【ゴール・問合せ先 例】

  • WEBサイトへの誘導が目的の場合→QRコードや「〇〇で検索」
  • 来店促進が目的の場合→見やすい地図や「〇〇駅徒歩3分」「〇〇台駐車場あり」
  • 問い合わせが目的の場合→フリーダイヤル、携帯電話でも繋がる番号の記載
  • 申し込みが目的の場合→申込書、資料請求用の封筒を添付

次に取るべきアクションの記載がないと、有益な情報を掲載しても反響率には繋がりませんので、ゴールを明確にしてあげましょう。

その他おすすめの要素

DMの開封率・反響率を高める要素は他にもあります。

【開封率・反響率を高める要素】

  • 限定性:「期間限定」「今だけ!」「先着◯名様」「無くなり次第終了」
  • 解決型:「たった3分で憧れの◯◯!」「◯ヶ月続けるだけで〇〇」
  • 安さ:「最大〇〇%OFF」「業界最安値」「〇〇円相当が無料」
  • 実績:「販売数◯個突破!」「創業〇年」「成約率◯%以上」

上記の文言をキャッチコピーや説明文に盛り込みながら文章作成するとよいでしょう。

デザイン・レイアウトのポイント

先に紹介したDM6つの要素活かすためにはどのようなデザイン・レイアウトにすればよいのでしょうか?

掲載面の1/3に訴求したいメッセージを入れ見やすくする

紙面の1/3以上をキャッチコピーや特典に使用し、ほかの要素を小さくすることでデザインにメリハリができ、見やすく印象に残るDMに仕上がります。

【見やすいDMのポイント】

  • キャッチコピーや特典は紙面の3分の1
  • 訴求したいポイントは文字を大きくする
  • 商品を全面に打ち出したい場合は商品画像を大きく掲載する
  • 問い合わせ先やQRコードは目立つように色味を工夫する

参照元:効果的なダイレクトメール(DM)のデザインは?レイアウト、作成事例を紹介

文字の大きさや画像の配置が統一されたDMは整った印象を与えますが、優先して見るべき箇所が分かりにくいため逆に見辛くなってしまいます。

アイキャッチを配置する

アイキャッチとは「目を引きつけるもの」のことで、商品・イメージ画像などです。
紙面の1/3以上にキャッチコピーや特典を掲載するのと合わせて、商品画像やターゲットを想起させる画像を配置を大きく配置することでメリハリのある紙面作りが可能です。

情報量が多い場合や訴求したいキャンペーン・メニューなどが複数ある場合には(中略)メニューごとに括り色付けしたり、数字を配置することが効果的です。
これにより目の流れを誘導することができ、内容をスムーズに理解させることができます。

引用元:効果的なダイレクトメール(DM)のデザインは?レイアウト、作成事例を紹介

目線の流れを考慮したレイアウトにする


画像引用元:効果的なダイレクトメール(DM)のデザインは?レイアウト、作成事例を紹介
チラシやはがきを見たときの人の目線は、左上から右下へと移動すると言われています。
目線の出発地点(左上)、目線の着地点(右下)の2点が先に目に入るため、特に訴求したい内容を設置するとより効果的です。

【目線を考慮した配置のポイント】

  • 目線の出発地点(左上)にキャチコピーや特典
  • 目線の着地点(右下)に問合せ・QRコード、地図などのゴール

目線の出発地点(左上)にキャチコピーや特典
目線の着地点(右下)に問合せ・QRコード、地図などのゴール

レイアウトをするときは、目線の流れを意識し、目立たせたい内容をどこに置くべきか検討しましょう。
※参考画像は見開きはがきですが、形状が違っても目線の動きは同じです。

無料デザインテンプレート一覧

「1からDMをデザインするのはハードルが高い」とお困りの方に、無料のデザインテンプレートが使えるサイトをご紹介します。

特徴 印刷依頼する場合の料金
(はがきサイズ)
ラクスル 無数の無料テンプレートの中からカンタンにDM作成が可能。デザイン〜DM発送まで一括依頼可能。 49.0円(税別)〜/1枚
※DM発送料金含む
キングプリンターズ キングプリンターズ利用の方に限り3,000種類を超えるテンプレート無料ダウンロード可能。※DM発送作業は依頼できません 3.2円(税別)〜/1枚
※DM発送料金は含まない
バンフーオンラインショップ illustrator、Word、PowerPointの三種類のソフトに対応したテンプレートを配布。※DM発送は30箇所まで可能(別料金) 8.81円(税別)〜/1枚
※DM発送料金は含まない

※料金は一例です。詳しくは各社へお問い合わせください。

デザイン〜印刷~発送まで一括で依頼したい場合には、DM発送代行会社に依頼すると良いでしょう。面倒な発送作業を代行してくれるだけでなく、DMデザインについても知見が広いためプロに相談しながらDM作成をすることができます。

まとめ

普段目にするチラシやDMも、今回ご紹介したポイントが反映されており、見る人の興味を引く工夫が施されています。
デザインで困った場合には、DM発送代行会社に相談してみることでプロの意見を聞かせてもらえるかもしれません。
開封してもらう、見てもらうことがDMの第一歩ですので、どのようなレイアウトやデザインが良いかご自身でも分析してみるといいでしょう。

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