内容が同じダイレクトメール(以下DM)を、同じターゲット層に発送しても送付する時期によっては反響率が下がかなりってしまうということがあります。
それほど、DMの発送タイミングは重要な要素となっており、最適なタイミングを知っておかないと狙うべきマーケティングや販促自体の効果が得られません。
DMで成果を上げるために大切な要素は、「DMを送るタイミング」「DMのターゲットを絞ること」であり、これらの条件を満たすことでDM発送の成果に繋がるでしょう。
そこで、今回はDMで成果を出すためのDM発送のタイミングについて解説していきます。
DMの成功には、ターゲティングと発送するタイミング
DMを成功させるためには、ターゲット(顧客)に提供する商品やサービスに好感を持っていただくことから始まります。
初めのうちは開封されなくても、封筒に印刷されたキャッチコピーやロゴを繰り返し見ていただくことで、自然とそれらを記憶にとどめていただけるようになります。
そこまでくれば、あとはDMで知らせる情報が、お客様にとってその時に必要な情報かどうかによって、開封し内容を読んでもらえるまでに達するでしょう。
DMを受け取る側にしてみれば、DMの内容はどうあれ、「所詮は商品やサービスを購入してもらうためのもの」という思いで手にします。
そこで、DMを読んでもらえる確率を高めるために重要なことは、DMを送付して開封してもらえる時期が、商品やサービスを購入しても良いかな?と思っているタイミングにマッチするかどうかという点です。
DMを成功させるために
DMの施策で重要なのは、どのような目的で誰に向けてアプローチするかということです。
そしてDMの効果を促すには、ターゲット(顧客)に自社の製品やサービスを知ってもらうという基本目的を達成するために、ターゲットのDMを開封しやすいタイミングを慎重に考慮して送付すべきということになります。
例えば「月末のバーゲンキャンペーンの告知を、月初めに送付したのでは期間が長く、効果に結びつきにくくなるように、タイミングを間違えないようにする必要があります。
DMを発送する上で効果的な送付タイミングとは?
DMを送るタイミングが、DMの成果を左右する重要な要素のひとつではありますが、一般的には時間に余裕のあるとき、たとえば連休前などにDMを送るのが良いとも言われています。
その理由は、時間に余裕があるときほど、DMが読まれる可能性が高いからです。
週の中で言えば、平日よりも金曜日や土曜日の週末に届くDMは読むタイミングとしてベターであり、それを見越して発送すると良いとされています。
仕事が忙しい週半ばに到着したDMは、忙しいから時間のある時に見ておこうという流れになり、場合によってはそのまま思い出されないこともあります。
仮に、しばらくしてから思い出したとしても、DMの情報期限が過ぎていればそのまま処分ということになってしまいます。
時間と費用をかけてターゲティングしてDMを発送しても、届くタイミングが悪くて読んでもらえなければ意味がありませんので、DMを送付タイミングは慎重に検討してから送りましょう。
年間で見たDM発送に適したタイミング
1年という期間を通して、DMの反響が高いと思われる時期を以下にお伝えしますので、通年のDMマーケティングや販促計画の施策にお役立てください。
1月、4月、9月の新生活スタート時期
1月は「新年」、4月は会社や学校などのスタート、9月は同じく後半期のスタートという時期に当たります。
これらの時期は、DM活用で販促効果が高いとされており、具体的には正月明けの落ち着いた頃となる1月半ば以降、4月に入る前後(卒業式・入学式・年度始まり・人事異動時期)などは、該当する人たちにとって生活の転換期であり、モノを必要とする時期となります。そのため自社の商品やサービスをアピールするには、ぴったりの時期と言えるでしょう。
消費行動が高まるボーナス時期の前、5月と11月
DMは販促効果を上げるために送るレターですから、受け取り側にモノを購入する金銭がある時の方が効果も上がります。
そう意味では、夏のボーナス前の5月後半と、冬のボーナス前の11月後半にDMが届くのが良いでしょう。
多少金額の高い商品やサービスを提供する場合にも、「今度のボーナスで買ってみよう」という気持ちにつながる可能性が大いにある時期と言えるでしょう。
購入が期待できる記念日やイベント前
誕生日、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、母の日、父の日、敬老の日などの催事やイベント前にDMを送るのも効果的です。
その時は、商品やサービスのキャンペーンという名目でDM送付すると、開封率を高められる可能性もあります。
こうした催事やイベントは毎年訪れるものですから、プレゼントは何が良いだろうと考えを巡らせている時期は特に効果的なタイミングです。
「去年はこういうプレンゼントだったから、今年はどうしよう?」当然、去年とは違うモノをプレゼントしたいという気持ちになるものです。
そのような時に、購買意欲を掻き立てるようなDMが届いたら、かなり高い確率で開封されますので、あとは提供する商品やサービスが受け取り手のニーズにマッチするかどうかで結果が見えてきます。
週末の空いた時間に買い物を計画する人は多い
土日がお休みの方なら、週末はレジャーや買い物に時間を費やすことも多いのではないでしょうか。たとえば、ファミリーなら皆が揃う週末というのは皆でDMを見ながら、買い物に行くのもレジャーのひとつになり得ます。
仮に実店舗の商品でないDMでも、家族の誰かがDMを見て商品やサービスのことを家族に話すという絶好のチャンスにもなるわけです。
商品購入・サービス利用の直後に送る
商品を購入したりサービスを受けたりした方は、それらのクオリティに満足していれば再び利用する可能性は高くなります。そうした可能性を狙って、リピート性を高めるためにそれぞれの利用直後にDMで「サンキューレター」を送り、新規提案を行うことで次につながる期待が持てます。また、アンケートの同封などで、商品やサービスの改善をリサーチすることも可能です。従って、マーケティングの手法としても、「サンキューレター」の活用はぜひおすすめです。
まとめ
DMを送付する効果的なタイミングというのは、どのような相手に送るかによっても異なりますが、今回は一般的な傾向からおすすめの送付タイミングをご説明してきました。
DMの内容やターゲット層が全く同じであっても、DMを発送するタイミングによって反響は大きく変わりますので、自社の商品やサービスが活かされる絶好のタイミングを狙ってDM発送することをご検討ください。
DM発送のタイミング次第で、予想以上の反響を得られる可能性も期待できますので、DMの費用対効果を高めるためにも、効果的なタイミングを把握してDM発送しましょう。