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郵便局のダイレクトメール(DM)サービス。メリット・デメリットまとめ

郵便局が提供するDMの主なサービスは以下の通りです。

それぞれのサービス内容とメリット・デメリットについて見ていきましょう。

郵便局の総合印刷サービス

郵便局の総合印刷サービス(外部リンク)は、法人向け・法人向けの各種挨拶状や年賀状などのテンプレートを選択し印刷依頼できるサービスです。

画像引用元:郵便局

目的に合わせてテンプレートからデザイン・本文を選ぶことができ、ロゴ・地図・写真などの画像データを挿入することも可能です。
予めIllusutrator、Photoshopなどで作成したオリジナルのデザインデータ(JPEG形式など)の印刷もできます。
さらに宛名印刷は3,000件まで登録することができ、宛名印刷したはがきを投函してくれる投函代行サービスも利用可能です。

総合印刷サービスのメリット・デメリット

メリット

  • あらゆるシーンにあった例文が用意されているため、文章を考えなくてよい
  • デザインが限られているため迷わずにサクサク選び作成することができる

デメリット

  • デザインテンプレートが少ない
  • 文字色、文字レイアウトの自由度が低い
  • レイアウト調整画面の操作が難しい
  • 細かなあしらいやデザインが出来ない

総合印刷サービスは、挨拶状のテンプレートは複数用意されていますが、販促向けのDMデザインテンプレートはありません。凝ったデザインにすることはできませんので、あくまでも挨拶DMに活用すると良いでしょう。

総合印刷サービスの注意点

  • 宛名印字サービスは、基本料金1,100円+宛名印刷1枚につき31円となっています。
  • 年賀状や暑中見舞いなどの季節物DMは注文できる期間が限られているため期間内に依頼しましょう。
  • 投函代行サービス(無料)を利用するには会員登録が必須です。

郵便局のDM発送:タウンメール

『タウンメール(配達地域指定郵便物)』とは、宛名が無くても指定した地域の全戸に郵便物を届けるサービスです。

こんな人におすすめ!

  • 送り先である顧客リスト(送り先の宛名、住所など)が無い
  • 新規顧客を開拓をしたい
  • チラシのポスティングで効果が得られなかった

通常、顧客の個人情報が得られなければDMを発送することができませんが、タウンメールは、宛名不要で地域指定のみで郵便局員がDM投函してくれるサービスとなっており新規顧客の開拓に適しています。

タウンメールのメリット・デメリット

メリット

  • 顧客リスト(送り先の宛名、住所など)が無くてもDM発送が可能。
  • 例)A区B町1丁目、4丁目にだけ配布、などの地域指定が可能。
  • 最低送付数の指定がないため少ない通数から発送可能。
  • 納期が3日程度と短めなので、急なDMの発送にも利用しやすい。
  • 配布精度が非常に高い。

デメリット

  • 配送先の指定が「町丁目の地域単位の全戸」と新聞折込のようにざっくりした地域指定となるため、ターゲット対象外の方にもDMが届いてしまう。
  • 配達を希望するエリアにある郵便局に郵便物を持ち込まなければならない。

郵便局員が投函するタウンメールは、ポスティングというチラシ投函サービスに比べ、入館セキュリティが厳しいビルやマンションでも投函可能なため配達精度が非常に高いことが特徴です。
一方で、大型マンションの場合は同じ敷地内であっても棟によって町・丁目が異なるケースがあるためタウンメールでは配送地域の指定に注意しましょう。

郵便局のDM発送:タウンプラス

『タウンプラス』はタウンメール同様、宛名が無くても配送地域を指定するだけでDMを送れるサービスです。
タウンメールとの違いは、配送地域の指定をより細かくセグメントできる点です。

こんな人におすすめ!

  • 送り先である顧客リスト(送り先の宛名、住所など)が無い
  • 新規顧客を開拓をしたい
  • チラシのポスティングで効果が得られなかった
  • 確度の高いエリアに配送してほしい

『タウンプラス』も宛名が無くてもDM配送を依頼することができますが、“地域全戸に”というざっくりした指定ではなく、『タウンプラス』は区町名に地域内セグメントの指定ができます。
セグメントとは、GIS(地理情報システム|Geografic Information System)を使った顧客情報分布データで、以下の6種の詳細区分を選択し配布できます。

【タウンプラスで可能なセグメント6種】
性別/年齢階層/未既婚/家族構成/住宅別世帯/推計年収データ


画像引用元:タウンメール・タウンプラス比較と選び方一覧で最適な方法がわかる

タウンプラスのメリット・デメリット

メリット

  • 顧客リスト(送り先の宛名、住所など)が無くてもDM発送が可能。
  • タウンメールよりも細かなセグメントが可能で、より確度の高い地域へ配送可能。
  • 希望するエリアで属性別の顧客のニーズを把握しやすくなり、マーケティング効果を測定しやすい。
  • 配布精度が非常に高い。

デメリット

  • 手続きが非常に煩雑。(配送先の絞り込み、「タウンプラス差出計画書」及び「差出内訳表」の作成、「タウンプラス差出票」の作成、配達地域ごとにタウンプラスの区分など)

『タウンプラス』はタウンメール同様、郵便局員が投函するため入館セキュリティが厳しいビルやマンションでも配達精度が非常に高く、さらに細かなセグメントにより確度の高い潜在顧客にアプローチが可能です。
潜在顧客からの反応率を測定することにより、次なるマーケティング施策の参考にできます。

タウンメールとタウンプラスの違い

タウンメール
(配達地域指定郵便物)
タウンプラス
事前準備 なし 企画書の提出
準備期間 最短3~5営業日 差出希望日の14日以上前
最低差出数 指定なし 500個以上~
送り先 町丁目の地域単位の全戸 町丁目の地域単位、マンション単位まで可能

参照元:郵便局ダイレクトメール(DM)のメリット・デメリットを徹底解説

実験的にDM発送したい場合には『タウンメール』、より精度を高さを求める場合や効果測定を行う場合には『タウンプラス』で送るとよいでしょう。

まとめ

郵便局でDMを送る場合に利用可能なサービスをご紹介しました。
宛名不要で送れる『タウンメール』『タウンプラス』は、潜在顧客へのアプローチに最適です。中でも『タウンプラス』はより細かなセグメントで顧客属性を把握できるためマーケティングに適しています。
一方で、郵便局担当者によって経験値が異なる為、ターゲット(送り先)の絞り込みが十分でない場合もあります。セグメントや効果測定、複雑な手続きを一括で対応可能なDM発送代行業者がありますので一度問い合わせてみるのも良いかもしれません。
『タウンプラス』累計3,000万通の取り扱い経験あり。DM発送代行会社「ジャパンんメール」

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