DM発送をお考えの方の中には「できるだけ安く発送したい」「DM発送にかかるコストを削減したい」という方も多いのではないでしょうか。
DMの発送料金は、大きく「印刷代」「作業費」「送料」の3つに分かれますが、中でも「送料」をいかに抑えるのか?がコスト削減の重要なポイントです。
今回は、DMにかかる送料などのコストを抑え格安でDM発送する方法についてご紹介いたします。
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DM発送を安くする7つの方法
1:最安のハガキサイズで送る
DMの送料は「重量」や「形状」によって料金が変動します。DMにはA4封筒サイズや圧着ハガキなどさまざまな形状がありますが、最も送料が抑えられる形状はハガキサイズです。
DM発送における「印刷代」「作業代」「送料」が最も安いのは、普通ハガキです。
引用元:格安でDM発送する方法6選。方法、料金相場を知ってトクする発送!
ハガキ(6g以下) | 63円 |
---|---|
手紙(定形郵便25g以下) | 84円 |
手紙(定形郵便50g以下) | 94円 |
ハガキサイズは最安で発送できるだけでなく顧客にとって最もスタンダードな郵送DMとなっており、圧着ハガキや三つ折り圧着ハガキなどさまざまな形状があります。
画像引用元:ジャパンメール
伝えたい情報が普通ハガキに入りきらない場合には、普通ハガキの2〜3倍の情報量が掲載できる圧着ハガキを採用すると良いでしょう。
封書からハガキに形状変更しただけで「来場数が3倍になった」「反応率が1.5倍になった」という成功例が数多く報告されており、ハガキは最安かつ反応率がUPしやすい形状と言えます。
2:封筒の場合は、コストが安い透明封筒で送る
画像引用元:開封率が高い効果抜群のDM、低コストの透明封筒100円DM
「ハガキサイズでは掲載量が少ない」「チラシなどを封入したい」という場合には、コストが安い透明封筒(ビニール封筒)がオススメです。DMの封筒には主に「紙封筒」と「透明封筒(ビニール封筒)」の2種類があり、どちらの材質の封筒を選ぶかでコストが変わります。
透明ビニール封筒 | 紙封筒 | |
---|---|---|
メリット | 未開封でも中身が見える コストを抑えられる 強度防水性に優れている |
信頼感、安心感を与える 商材を選ばない |
デメリット | 高級感を演出しにくい ゴミの分別が必要 (宛名ラベル貼り付けの場合) |
開封しないと中身が見えない コストが高い |
透明封筒(ビニール封筒)は汚れや衝撃に強く耐水性に優れているので雨天時の配達にも適しており、紙封筒と同じように印刷も可能です。
また、封筒料金はA4透明封筒(ビニール封筒)が一番安く、予め中身が見えるため開封率を高めることができます。
3:重量オーバーに気をつける
DMの送料は1枚あたりの「重量」によって料金が変動しますが、規定の重量を1gでも超えてしまうと送料が高くなってしまいます。
【郵便局の送料例】
6g以内 | 63円 |
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25g以内 | 84円 |
50g以内 | 94円 |
上表の郵便局の送料を例にすると、普通ハガキ6g/63円で発送依頼したつもりでも紙質や湿気によって1gでもオーバーしてしまった場合には7g〜25g/84円で請求されてしまいます。
DMによく使われる形状の重量オーバーを防ぐには以下の点に気をつけましょう。
- 長3紙封筒…内容物はA4のコピー用紙3枚程度にとどめる。
- 定型ハガキ…湿気を吸って紙が重くなることがあるため6gピッタリにしない。
- 往復ハガキの場合…往信部および返信部がそれぞれ6g以内にする。
封筒の材質や紙の種類・厚さ・湿気などによって重量は変わりますので、重量オーバーには注意し予想外の「送料」が発生しないようにしましょう。
4:期日に余裕を持って発送依頼する
DMの送料を安くするためには、顧客に届けたい期日までに余裕を持って運送会社や郵便局に発送依頼をすることが重要です。
郵便局から手紙(25g以内の定型郵便)を「速達」で出す場合、基本料金の4倍以上にもなってしまいます。
引用元:格安でDM発送する方法6選。方法、料金相場を知ってトクする発送!
発送期日に余裕を持った発送依頼は速達料金が発生するのを避けられるだけでなく、「猶予割引」などの割引制度により送料を安くすることができます。
郵便局の割引制度。「通常2日で配達するところを5日後または7日後の配達で構わない」といった猶予ある配達依頼をした場合に適応される割引。
余裕を持った依頼の重要性は「送料」に限らずDM発送代行業者に発送作業や印刷依頼をする際にも同じことが言えますので余裕を持った発送スケジュールを組むと良いでしょう。
5:一度に1,000通以上を目安に大量のDMを出す
DMの送料は発送するDM枚数が多ければ多いほど安くなり、1,000通以上を目安にさまざまな割引を受けることができます。
【郵便局の割引制度例】
1,000通以上 | 「バーコード割引」 |
---|---|
2,000通以上 | 「広告郵便割引」「利用者区分割引」 |
50,000通以上 | 「特々(3本線)割引」「拠点局差出割引」など |
上表は郵便局の割引制度ですが、これらの割引を組み合わせることで最大43%の割引を受けることができます。
これは郵便局に限ったことではなくヤマト運輸や佐川急便など大手運送会社に依頼する際も同様となっており、依頼する運送会社によって割引率は異なりますが1,000通以上が割引適応の目安と言われています。
また、一度に大量のDM発送をすることで印刷代も抑えられるケースがあります。
【普通ハガキ/アートポスト180kg/両面カラー印刷の場合】
1,000枚の場合の単価 | @3.2円 |
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10,000枚の場合の単価 | @2.0円 |
50,000枚の場合の単価 | @1.6円 |
上表は普通ハガキの1枚あたりの印刷単価例ですが、一般的にDM枚数が多いほど一枚あたりの印刷単価を安くすることができます。
印刷方法には「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の2種類があり、印刷する枚数によって最適な印刷方法が異なります。発送枚数と合わせて印刷方法も検討すると良いでしょう。
「オフセット印刷」…紙に印刷するための版を作成し印刷する方法。10,000枚など大量のDMを印刷する場合に1枚あたりの印刷単価が安くなる。
6:配達区域を管轄している運送会社に持ち込む
DM発送を郵便局や運送会社に依頼する場合は、配達区域を管轄している事業所に持ち込むことで送料を安くすることが可能です。
同一差出人から差し出される定形郵便物または定形外郵便物で、同時に100通以上差し出す等の条件を満たし、同一の郵便区(※)内のみでその引き受けおよび配達を行う郵便物を、割安な料金でお届けします。
(※)配達郵便局ごとに定められている配達区域をいいます。
上記は近所(配達区域内)に配達する郵便物を安くしますという郵便局の割引制度です。
これは郵便局に限らず運送会社においても同様となっており、配達地域が事業所から近ければ送料は安く、遠ければ送料が高くなります。
DM発送を依頼する際は可能な限り配達区域を管轄している事業所に持ち込むようにしましょう。
7:発送料金の安い運送会社に依頼する
DMを発送する際は日本郵政やヤマト運輸、佐川急便といった大手運送会社に依頼するのが一般的ですが、その際に送料が安い運送会社に依頼することがポイントです。
DM発送が依頼できる主な運送会社は以下の通りです。
運送業者 | 日本郵政 | ヤマト運輸 | 佐川急便 | |||||
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サービス名称 | 広告郵便 | 利用者区分郵便 | ゆうメール | タウンメール | クロネコDM便 | ネコポス | 飛脚ゆうメール | 飛脚メール便 |
発送料金 | ◎ | 〇 | × | 〇 | ◎ | × | △ | 〇 |
上表はあくまでも目安となっており、発送する「DMの枚数/形状/発送期日/配達区域」や利用する運送会社のサービスによって送料は異なります。
また、運送会社の利用回数などによっても割引が適応されるケースがありますので予め各社の割引制度を確認し見積り依頼をするなどして、料金が安い運送会社サービスを利用するようにしましょう。
まとめ
今回は、DMにかかる送料などのコストを抑え格安でDM発送する方法についてご紹介しました。
発送依頼を1,000通以上にしたり、期日に余裕を持って発送依頼するなどして割引制度を活用すると発送費用を安くすることができます。これらの割引制度を活用し最安で依頼できる運送会社に依頼すると良いでしょう。
「割引を受けるための手続きが分からない」「見積もりが面倒」「運送会社の発送サービスが色々あって分からない」という場合には、DM発送代行業者への依頼がおすすめです。
DM発送代行業者に依頼するメリットは以下の通りです。
- 割引を受けるための各種手続きやDM発送の諸業務を全て委託できるため、人件費・時間コストの削減が可能。
- DM発送代行業者は各運送会社の割引制度を熟知しているため自社でDM発送をするよりも大幅にコストを抑えることが可能。
- DM発送代行業者は日々大量のDM発送を行っているため各運送会社と太いパイプができており、優待割引が適応されるケースがある。
DM発送代行業者の中には発送だけでなくデザイン〜印刷も依頼できる業者もありますので、「DM発送を安くしたい」という方は一度DM発送代行業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。