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タウンメール・タウンプラスの違いは?必要な準備、利用方法をご紹介

DMは顧客の名前と住所を指定して送付するため、顧客の個人情報が得られなければ送ることができません。
しかし、日本郵政のサービス「タウンメール」「タウンプラス」を利用すれば、顧客情報が無くても宛名不要でDMを送ることが可能です。
今回は「タウンメール」「タウンプラス」の違い、利用方法についてご紹介いたします。

「タウンメール」「タウンプラス」とは?

「タウンメール」「タウンプラス」は宛名不要で、配達を希望するエリアさえ指定すれば該当エリアのすべての家に郵便物を届けられる日本郵便による配達サービスです。

「タウンメール」「タウンプラス」の主なメリットは以下の通りです。

  • 郵便局員が配達するためポスティングに比べ配達精度が高い
  • 新聞を取っていない方にも届けることができるため、折り込みチラシに比べ到達率が高い
  • 国勢調査の結果から届けたいターゲットが住んでいる地域を割り出し、配達地域「町丁目単位」で細かく指定できる
  • DMに使われるハガキや封書の一通あたりの送料を半額以下に抑えることが可能

宛名が無くても確度の高い地域に絞って送れる「タウンメール」「タウンプラス」は、新規客開拓に最適なツールです。

「タウンメール」「タウンプラス」の違い

タウンメール
(配達地域指定郵便物)
タウンプラス
郵便物の表面への表記 「配達地域指定」 「タウンプラス」
引受除外期間 12月15日~翌年1月14日の間 12月13日~翌年1月14日の間
配達日数 普通郵便物の送達日数(2日)
+3日程度の余裕
普通郵便物の送達日数(2日)
+7日程度の余裕
事前申請 なし 差出計画書と郵便物差出内訳表提出
準備期間 最短3~5営業日 差出希望日の14日以上前
料金体系 定価 特約料金
一通あたりの料金 重量25gまで29円
重量25gを超え50gまで 42円
重量50gを超え100gまで 56円
配達個数や形状、差出条件により異なる
29円~58円
最低差出個数 指定なし 500個以上~
差出方法 郵便区番号ごとにまとめて、配達郵便局へ差出(一次区分) 郵便区番号ごとにまとめて配達郵便局、若しくは配達地域区分局へ差出(一次区分/二次区分)
差出郵便局 配布エリアを管轄する配達局
  • 配布エリアを管轄する配達局
  • 配布エリアを管轄する配達地域区分局
  • 配布エリアを管轄する配達地域区分局内の他局
その他 マンション単位での選択も可

引用元:ジャパンメール-「タウンメール」と「タウンプラス」の違い

「タウンメール」「タウンプラス」の違いは上記の通りですが、両者の違いについて詳しく見ていきましょう。

送達日数が違う

タウンメール タウンプラス
送達日数 約5日 約9日

「タウンメール」は配布物差出受付の翌日から数えて配布完了までに2〜5日かかり、「タウンプラス」は配達物の差出受付の翌日から数えて配布完了までに2〜9日かかります。
この送達日数は猶予を持った日数で、郵便局側に速達や書留等の優先的に配達する郵便物が少なければ、普通郵便と同じく2〜3日で配達されるケースもあります。

準備期間が違う

  • タウンメールの最低準備期間 2~7日(物量や仕様による)
  • タウンプラスの最低準備期間 2週間

引用元:ジャパンメール-「タウンメール」と「タウンプラス」の違い

「タウンメール」「タウンプラス」を利用する際は、町丁別に区分する作業や、区分した束ごとに札付けを行うなど事前準備が必要です。
さらに「タウンプラス」の場合は、この事前準備に加え差出の2週間前までに「差出計画書」を出さなければならないといった規定があります。

差出計画書見本

画像引用元:タウンプラス発送のスケジュールについて

「タウンメール」は「差出計画書」の事前提出はありませんので発送まで最短1週間程度、
「タウンプラス」は計画書の提出を含めて発送まで最短2週間程度となっています。

料金が違う

「タウンメール」と「タウンプラス」は、両者の料金規定の違いから送料が異なります。
「タウンメール」の料金は郵便物の「形状」「重量」2つの条件で定められているのに対し、「タウンプラス」は、「形状」「重量」「差出郵便局」という3つの条件で定められています。

一般的にDMに利用される定型ハガキ・定型封書一通あたりの送料

タウンメール タウンプラス
定型ハガキ・定型封書一通あたりの送料 29円(25g以内)
42円(50g以内)
56円(100g以内)
29円~58円
(配達個数や形状など、差出条件により異なる)

参照元:ジャパンメール-タウンメール・タウンプラスとは?

差出条件が違う

差出条件とは、郵便局に持ち込む際の条件のことです。
「タウンメール」は、配達地域の集配業務を管轄する「配達郵便局」に差出ます。

例えば、東京都内には約100か所の「配達郵便局」がありますが、東京都内全域に「タウンメール」を送る場合は計100か所の「配達郵便局」に都度差出す必要があります。

一方「タウンプラス」は、配達地域の集配業務を管轄する「配達郵便局」または、他の地域への郵便物を取りまとめる「地域区分局」に差出すことができます。

例えば、東京都内全域に「タウンプラス」を送る場合は、東京都内3か所の「地域区分局」のうちいずれか1か所に差出せばOKです。「タウンメール」のように約100か所の「配達郵便局」に差出す必要はありません。
※ただし、郵便物を地域区分局の集配網を使って各配達郵便局へ転送するため、利用者が直接配達郵便局に差出すのと比べ料金は一通あたり2円高くなります。

参照元:ジャパンメール-タウンメール・タウンプラスとは?

送りたい地域範囲やDM発送枚数によって使い分けると良いでしょう。

  • 少量もしくは特定の地域に絞ってDM発送するなら「タウンメール」
  • 大量(500通以上)かつ広範囲の地域にDM発送するなら「タウンプラス」

配送地域を指定できる範囲が違う

「タウンメール」と「タウンプラス」のどちらも配達地域は町丁目まで細かく指定できますが、「タウンプラス」のみマンション名で選ぶ「マンション指定」も可能です。
配達郵便局は、管轄地域にあるマンションのリスト(配達可能件数表)を保有していますので、それを取り寄せてマンション名を指定すれば郵便物を投函してくれるというサービスです。

引用元:ジャパンメール-タウンメール・タウンプラスとは?

たとえば、チラシ等の投函を禁止されているマンションが指定地域にある場合、事前に除外することができるため「投函禁止のマンションに配達してしまいクレームに繋がる」といったトラブルを防ぐことが可能です。
また、配送地域に『高齢者が多く住むマンション』と『若いファミリー層が多く住むマンション』が混在する場合などは、ターゲットに合わせて配達するマンションを指定することができます。

「タウンメール」「タウンプラス」の利用方法と流れ

1:配送地域を絞り込む

配送したいエリアを管轄する配達局から「町丁別配達可能件数表」という表を取り寄せ、それを元に配達指定エリアを決定します。
しかし、郵便局で依頼できるのはあくまでも配送だけですので「配達地域の指定」は自社で行う必要があります。

配送地域の指定方法が分からない、工数が裂けない場合はDM発送代行業者に依頼することで、最適な配送地域を提案してくれるところもあります。

「タウンメール」「タウンプラス」代行サービスを実施しているDM発送代行業者はこちら>

「タウンプラス」のみ差出計画書を事前に提出

画像引用元:タウンプラス発送のスケジュールについて

2:DMを印刷する

DMを印刷する際は、宛名記載を省略する代わりに以下の明記が必要です。

「タウンメール」の場合

画像引用元:タウンメールタウンプラス

  • 表面に「配達地域指定」と表記。
  • 「料金別納郵便」「料金後納郵便」「料金計器別納郵便」のいずれかを表記。※支払い方法により異なる

「タウンプラス」の場合

画像引用元:タウンメールタウンプラス

  • 表面に「タウンプラス」と表記。
  • 「料金別納」「料金後納」「料金計器別納」のいずれかを表記。※支払い方法により異なる

3:区分する

画像引用元:バルク区分・バルク作業とは

刷り上がった印刷物は以下の通りに郵便物を区分します。
① 郵便物を郵便区番号ごとにまとめて区分結束します。
② 郵便番号・町丁目・通数・配達余裕日数を記載した紙札を挟みます。
③ 差出郵便局ごとに分けて段ボールに詰めます。

区分作業など発送に関わる作業は非常に煩雑ですので、工数削減したい場合には、DM発送代行業者に依頼すると良いでしょう。
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4:「配達郵便局」または「地域区分局」に持ち込む

段ボール詰めされた郵便物を配達局へ持ち込み郵便料金を支払います。
このとき「タウンプラス」のみ差出票も合わせて提出しましょう。
「タウンメール」・・・配達地域の集配業務を管轄する「配達郵便局」に差し出します。
「タウンプラス」・・・配達地域の集配業務を管轄する「配達郵便局」または、他の地域への郵便物を取りまとめる「地域区分局」に差し出します。

「タウンメール」「タウンプラス」の大まかな利用方法は以上です。不明点は近隣の郵便局窓口に問い合せるか、DM発送代行業者に相談してみると良いでしょう。

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まとめ

今回は、「タウンメール」と「タウンプラス」の違いと利用方法についてご紹介いたしました。
「タウンメール」は『告知までの時間がなく今すぐ配りたい!』『配達地域が限定されている』『少しでも安くしたい』という方におすすめです。
「タウンプラス」は『広範囲に届けたい』『500通以上の大量のDMを送りたい』『配達地域をマンションまで細かく指定したい』といった方におすすめです。

  • 自社のDM施策が「タウンメール」「タウンプラス」のどちらがいいのか分からない
  • どのように配送先を絞り込めばいいのか分からない
  • 準備作業をしたことが無く、どのように区分結束したらいいのか分からない
  • なるべく費用を抑えて送りたい

という方は、「タウンメール」「タウンプラス」の実績が豊富なDM発送代行業者に依頼すると最適な方法で、適切な地域にDMを送付することができます。
DM発送代行業者などを上手く利用して、「タウンメール」「タウンプラス」を新規客開拓に活かしていきましょう。

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